「MSI GeForce GT 710 2GB」を導入してみたものの、まさかの内蔵グラフィックに敗退するという無念の結果に終わった前回。

ローエンドグラボで延命を図るという、中途半端なパワーアップに資金を溶かすのはもうやめます。私は固く決意しました。「予算10万円以下で、納得のいくPCを自作する」ことを。
今回からは、10万円の壁に挑む「コスパ重視の自作PCパーツ選び編」をスタートします!
1. 全ての起点、CPU選びからスタート
自作PCにおいて、まず最初に決めるべきは「CPU」です。
なぜなら、選んだCPUによって対応する「マザーボード」が決まり、そのマザーボードのサイズによって搭載できる「PCケース」が決まるからです。まさにPCの性格を決める根幹、ここがブレると全てが崩れます。
2. コスパの帝王、Ryzen 5をチョイス
これまでは「CPUといえばIntel」という安心感で選んできましたが、限られた予算で性能を叩き出すなら、今はAMD Ryzenが非常に魅力的です。
今回の絶対条件は「Windows 11」に正式対応していること。Ryzenシリーズでこれに該当するのは、主に以下のモデルです。
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Ryzen 2000シリーズの一部(2000番台以降)
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Ryzen 3000 / 4000 / 5000 / 7000シリーズ以降
当初は、中古市場で玉数が多く、6コア12スレッドの定番名機「Ryzen 5 3600」を狙っていました。1万円を切る価格で見つかれば、コストを抑えつつ動画編集もこなせる最強の味方になるからです。
ところが、メルカリを巡回していたところ、さらに上の世代である「Ryzen 5 5500」が10,500円で出品されているのを発見!
Ryzen 5 5500 vs 3600
Ryzen 5 5500は「Zen 3」アーキテクチャを採用した5000シリーズの末弟です。3600(Zen 2)に比べ、シングルスレッド性能が向上しており、ゲームやアプリのレスポンスがより軽快になります。
しかも今回の出品物は「本体使用数回、リテールクーラーは新品」という上品。迷わずゲットしました。
3. マザーボード:ASUS PRIME A520M-K
Ryzen 5 5500が採用しているCPUソケットは「Socket AM4」という規格です。
AM4ソケットとは?
長年AMDが採用してきた規格で、対応するマザーボードが豊富かつ安価なのがメリットです。最新のAM5が登場したことで、現在は非常にコスパ良く環境を整えられます。
このAM4に対応し、Ryzen 5000シリーズも搭載可能な「ASUS PRIME A520M-K」を選定しました。 過度な装飾を省いた質実剛健なモデルですが、信頼のASUSブランド。驚くべきは価格で、なんとAmazonのセール時に新品4,480円で購入できました(※2026年3月現在は7,000円程度)。
4. PCケース:コンパクトで魅せる「ZALMAN T3 PLUS」
最後に、これらのパーツを収める「家」を選びます。
マザーボード「ASUS PRIME A520M-K」は、Micro-ATXという規格です。
Micro-ATXとは?
一般的なATXよりも一回り小さい規格です。拡張性を確保しつつ、PC全体をコンパクトにまとめられるため、デスクの上でも邪魔になりません。
そこで見つけたのが、「ZALMAN T3 PLUS」。購入価格はAmazonで3,582円。
この価格帯でありながら、「ケースファンが最初から2つ(フロント・リア)搭載されている」のが最大の選定理由です。追加でファンを買うコストが浮くのは、10万円切りを目指す身には非常に大きい。
また、サイドパネルが強化ガラスなので、中身を魅せる「今どきの自作PC」も楽しめます。
ここまでのまとめと費用
自作PCの骨格となる3つのパーツが揃いました。
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CPU: Ryzen 5 5500(中古・美品) … 10,500円
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マザーボード: ASUS PRIME A520M-K(新品) … 4,480円
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PCケース: ZALMAN T3 PLUS(新品) … 3,582円
合計費用:18,562円
目標の10万円まで、あと約8万円。
かなり余裕のあるスタートですが、ここからが本番です。PCの性能を決定づける「グラボ」と、全ての安定を支える「電源」の選定が待っています。
次回、コスパ重視のパーツ選び・後編。お楽しみに!

